Everyday Birthday: 2012

2012年12月26日水曜日

寿司屋はオーラの泉


今年のクリスマスはうちでやろうといっておきながら、
やっぱり食べにいこうと言い出した妻。

じゃあいつものイタリアンと訊くと、
そうゆうの食べ飽きたと贅沢をぬかす。
それならあえての和食にしようと
以前から気になってた、すし割烹を予約した。

こうゆう店は敷居が高そうで、怖々のれんをくぐると
お客は1組のカップルのみで、ほとんど貸し切り状態。

大将が、年末は混むけどこの時期はヒマなんだよと
笑いながら気さくに話しかけてくれて、
あっという間にその場に打ち解けてしまった。

おまかせで6千円くらいと注文をする。

すると大将はおもむろに白ワインを開けはじめた。
そして先付けはまるで和風のオードブル。
卵黄の西京漬なんて、杏のようにねっとりと甘い。

次に洋風のカルパッチョが出てきました。
すると今度は生ガキをグラタンに。

え、ここ寿司屋じゃなかった?

甘エビときゅうりの吸い口、さわらの西京焼、止め碗と続き、
いよいよ本業のにぎりの登場です。

玉からはじまり、帆立、甘エビはこぶ茶を降っていただく。

手元では、サバを押し寿司にしている。
しめサバかと思いきや、海苔で巻き寿司に。
脂の乗った肉厚のサバと、パリッとした海苔の磯の香り。
口の中でいつまでも海の余韻が漂う。

赤身でくちをさっぱりさせてから、ウニの登場にテンションが上がる。
ウニも軍艦ではなく、にぎりに。
大将いわく海苔が美味しすぎて(?)ウニを邪魔してしまうそうだ。

この辺りでけっこうおなかいっぱいなんだが、
好物の穴子を見せられ、ついついのどが鳴ってしまう。

そういえば、ほとんど醤油を使っていない事に気づく。

これでシメかと思いきや、最後は生ガキのにぎり。
大将、そいつはいけねえ。食わなきゃ罪でしょう。

デザートには、赤肉のメロンがまるごと果肉ゼリーになって出てきた。

まさに贅の極み!

大将はホストのように、楽しいお話を聞かせてくれます。

それが料理の話から、いつの間にか霊の話に。
店内にはウン十万円の水晶があって、邪気をはらっているそうだ。
お祓いには除霊と浄霊があって、浄霊のできる人は少ないとの事。

あげくに憑いているものが見えると言い出し、
トイレにもふたりいるなんて怖い事をおっしゃる。
なんでも、人に診てもらうと大将は4層のオーラが出ているらしい。
そのかっぷくといい、あんたは江原啓之か和製サンタクロース?

わたしはむしろ、この寿司にオーラを感じましたよ。

さて、肝心の勘定はというと、

白ワイン1ボトルつけて一人1万円。

あれ、6000円っていったのに~。

2012年12月17日月曜日

うつくしくいきる

RONDOM KINDNES & SENSELESS ACT OF BEAUTY

英文をそのまま受け取ると、ちょっと難解です。
それを翻訳の谷川俊太郎さんはこのように訳されています。

「きままに やさしく いみなく うつくしくいきる」

こんなタイトルの絵本を見つけました。
作者はアンハーバート&マーガレット・パロマ・パヴェル。

やはり谷川さんは日本語の表現が素晴らしいですね。
それに当てられた絵がまたいい。
作画は小田まゆみさん。この方は71歳だそうです。

いったいどんな思いが込められているのか知りたくなって、
すぐにページを開きました。

一見すると昔の「鳥獣戯画」のようですが、
それでいてとても自由でのびやか。

見ているとまるで昔話のように感じるけれど、
描いているのは現代社会の問題。

その中で、生きとし生けるものたちの在り方を
子どもにもわかりやすい言葉で示唆しています。

いみなくうつくしくいきる。

たとえるなら、花のようにでしょうか。
けしてキレイな花でなくてもいいんです。

うつくしくいきるって、
なかなかできるもんじゃありませんよ。
でも、できないからといって
やらないのはもっとさびしい。

理不尽に踏みにじられる事もあるでしょう。

そんな時、意味を求めると苦しい。

あきらめろというのでないんです。
そこにやさしさを持てるかどうか。
それを許してなお、うつくしくいきる。

ぼくはこの言葉を、座右の銘にしようと決めました。

2012年11月29日木曜日

ふたつの磁石


仲良しの磁石がいました。

      | |

どこへ行くにも、いつも一緒。

      

だけど、ある時ケンカをしてしまい

       

それ以来、反発ばかりするようになりました。

      \  /

そこへ、ぴかぴかと光る玉が現れました。

        ○

ふたりとも、その玉が大好きでした。

そして互いに同じ方を向いて、歩み始めたのです。

      ̄  ○
       ̄

するとだんだん寄り添って、解り合えるようになってきました。

       = ○

やがて、ふたりとも少しだけ丸くなりました。

       U   U

そして、玉を包み込むように、ぴったりとくっついたのです。

        ⊂○⊃

それからはずっと、離れる事はありませんでした。

        ⊂⊃

2012年9月24日月曜日

持ってるヒト


オリンピックはムシキングだと表現した人がいました。

オリンピック選手たちが、ある種目に特化したトレーニングを重ね、
進化を競い合っている様子を、虫同士が戦うゲームに見立てたのです。

虫は生き抜くために、行動に特化した独特の姿をしています。
角があったり、はさみがあったり、糸をだしたり。
動物よりもミニマムな分、特徴にエッジがきいています。

陸上選手の為末大さんは、ツイッターで
パラリンピックの方が面白いとつぶやいていました。

パラリンピックは障害を抱えた人たちが競い合って、
それを補うための装具やルールを作っています。
その進化の方がめざましいからだと思います。

ロンドンオリンピックでは、片足を失った選手が義足をつけ、
パラリンピックではなくオリンピックで戦いました。

ここまでくると、どこまでが補助具か装具かわかりませんね。

今後は一般の人よりも、障害を持った人の方が
力が上回るというのもありうる話です。

そうなった時、むしろ障害のない人の方が
ハンデを背負う事になるんでしょうか。

もはや障害者は、不便だけど不自由ではない。
むしろ可能性を「持ってるヒト」なのだ。

ぼくも生まれつき、心臓に障害を持っています。

将来、人の心臓よりも高度な人工心臓ができたとします。

それを付けたぼくは身体能力があがり、
人造人間SEIとかになって、
悪と戦うヒーローになれたりするんでしょうかね。

2012年9月17日月曜日

絵本にできること

友人の紹介で、絵本作家の宮西達也先生の講演会に行ってきました。
『おまえうまそうだな』シリーズなどで、今日本一の売り上げの作家さんです。

とても気さくで面白い方で、講演会も笑いで溢れていました。

そして宮西達也先生は講演の中で、
震災の被災地のこどもたちの話をされました。

「絵本の読み聞かせをすると、みんなあははと笑ってくれた。
こんな楽しそうな顔をみるのは久しぶりだと言われた。

でも、読み聞かせを終えて片付けをしていると、
おかあさん、おかあさんに会いたいって泣きだすこどもや、
フラッシュバックで吐いてしまうこどもがいた。

そこにいるこどもたちの多くは、親をなくしている。
ぼくらは家が流される映像しか見ていないけど、
彼らは親が津波で流される姿や、人の亡骸をたくさん見ている。

その子たちの心のケアは、まだまだこれからです。
生きててよかったな、楽しいなと感じる時間をたくさん作って、
かなしみをすこしでも減らしてあげたい。

ぼくはこれからも被災地に行きます」

こんな話を聞くと、絵本にできることってたくさんあるなと感じます。
ぼくはそんなこどもたちに、生きていてくれてよかったといってあげたい。

自分も生きる歓びを感じられる絵本が描きたいと強く思いました。
病気と闘っているこどもたちの気持ちなら、自分もわかってあげられる。

自分に足りないものは、やっぱりユーモアですかね。
笑って心を和ませるのも大事ですから。

いつもたいくつな話ばかりですみません。
これからは、もう少し面白い話も書きますので、どうぞごひいきに。

2012年7月31日火曜日

トマトの育て方

一株のトマトが1万個以上の実をつけるという
魔法のような農法があります。

これは土を使わずに水の中で空気と液肥を循環し、
植物にとって最適な環境を整えると、どんどん成長するという
野沢茂雄さんが考えたハイポニカ農法で作られたトマトのこと。

トマトにはもうひとつ、すごい栽培方法があります。

それはやせた土で必要最低限の水や液肥を与え、
植物が飢えるぎりぎりの状態に追い込むと、
かえって糖度や栄養が詰まったトマトになるという
永田照喜治さんが考えた永田農法。

ストレスを取り除いて成長をうながすハイポニカ農法と、
ストレスを与えて生命力を高める永田農法。


方法はまったく真逆に見えますが、
どちらも自然の力を最大限に引き出すという理念は同じです。


ひと粒の種には、計り知れない可能性が宿っているのですね。


でも種は、それだけでは芽を出しません。

芽を出すには土が必要だと、ふつうは思いますが、
本当に必要なのは、水と栄養と光なのかも知れません。


そして生きようとするイシ(意志)が大事なんです。


ぼくらの中にも、たくさんの可能性が宿っています。

糧と希望があれば、どんな環境でも実を結ぶ。

そこから生まれたトマトは、どちらもきっと美味しい。



野沢茂雄・著

2012年7月19日木曜日

狭い道をゆきなさい


東京の板橋区立美術館で、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展が開催されています。
そちらのワークショップで、絵本作家の駒形克己さんを講師に招いたセミナーに参加しました。

駒形さんはブルーノ・ムナーリのようなデザイン性の高い絵本で有名で、ぼくには憧れの作家のひとりでした。
そんな先生に作品を見てもらえるのは、滅多にないチャンスです。

先生のアドバイスは、相手の良い所を一生懸命見つけてくれる感じでした。

ぼくに対しても、これだけ描ける人なんだから、もっと追求しなさいといったようなお話でした。

先生は絵本を描く前、日本デザインセンターで永井一正さんという大御所のデザイナーの元で仕事をされていました。
そこを退社される際に、永井さんにもらった言葉が今も胸に残っているそうです。

狭い道をゆきなさい

狭い道を一生懸命進んでゆけば、やがて大きな道が拓けるから。
そういって、悩めるぼくを励ましてくださいました。

セミナーに参加された方々の作品を見ると、なんだか自分のはとってもちゃっちく感じてしまいます。
けれど、そんな事で悩んでいるヒマがあったら、もっと自分を追求しよう。

弱みを強さに変えた時、道は拓ける。

駒形先生、美術館の皆様、貴重な機会をくださってありがとうございました。

駒形克己+ONE STROKE

板橋区立美術館

2012年7月5日木曜日

超、上から目線


アニメ『宇宙兄弟』観てますか?

第13話で、人がなぜ宇宙へ行くのかというテーマについて、
宇宙飛行士の野口聡一さんが本人役で登場し講演されました。

それがすごく良かった。

「宇宙に人間が行くということは、
単に遠くの星に行くだけでなくて、

地上で僕達が今抱えてる問題を、
新しい視点から見て解くことができるんじゃないかな。

それが、僕達が宇宙に行きたい理由じゃないかな、と思います」

この台詞は、本人の言葉がベースになっているそうです。

上から目線なんて言葉も流行っていますか、
宇宙目線で物事を見ていると、
もっと上向きな考えが生まれるのかもしれませんね。


涙をこらえて空を見上げるのではなく、
空から世界を眺めてみる。



2012年6月21日木曜日

『TOLOT』で写真を楽しもう


デジカメやスマートフォンで撮った画像、どうしてますか?
気軽に撮れてしまう分、撮りっぱなしになりがちです。

そこでぼくがおすすめしたいのは、フォトブック作り。

いちいちプリントも面倒だし、100枚もプリントしたら
けっこうな額になっちゃいますよね。
アルバムに整理するのだって大変です。

フォトブックなら、もっと気軽に写真を眺めたり、
人に見せたり、プレゼントにもできます。

しかも1冊たった500円でできちゃうサービスがありました。
それが『TOLOT』です。

価格にもびっくりですが、このサービスの特徴はとってもシンプルな所。

A6サイズ64ページで、ソフトカバーの冊子タイプのみ。
レイアウトも縦か横だけで、文章入力も可能。

パソコンやスマホでアプリをダウンロードして、
写真をピックアップすれば、自動的にレイアウト。
順番は自由に入れ替えできます。

基本がシンプルなだけに、工夫次第でもっと楽しい使い方ができます。

テンプレートでカレンダーや罫線などが用意されていて、
オリジナルの手帳やメモ帳にできちゃいます。

あえて空白ページにして、手書きのコメントを加えたりデコったり。
お子さんの絵をスキャンしてスクラップブックにしてみたり。

料理の写真とレシピを記入して、レシピブックってのもいいかも。

画像ソフトで張り込む画像を工夫すれば、
見開きページや凝ったレイアウトもできます。

どうです?とってもクリエイティブな感じしませんか?

これはアルバムの概念を変えて、写真の楽しみを広げますよ!

フォトサービス『TOLOT』

もっとオシャレな作品に仕上げたい方はこちらもおすすめです。
『Photoback』

2012年6月11日月曜日

重曹でぴっかぴか

換気扇の油汚れって、掃除するのに苦労しますよね。

でも、とっても簡単にきれいにする方法がありました。

 

重曹を使うんです。え、常識ですか??

そんなん知らんがな。

 

普段のふき掃除には、水に溶かしたスプレーを使っています。

でも換気扇にも使ってしまって、大変なことになりました。

 

今度はちゃんと調べてリベンジ。

 

手順はこうです。

 

1.新聞紙をひく。

 

ぼくはお風呂場でやりました。

 

2.新聞紙の上で換気扇に重曹を 粉のまままんべんなくふりかける。

 

絶対濡らしてはいけません。

 

3.しばらく放置。

 

4.渇いたスポンジで重曹をごしごしこすり落とす。

 

なんということでしょう!

 

まるでアカスリのようにぽろぽろと油汚れがとれてゆきます。

 

5.落ちた粉を新聞紙でくるんでポイ。

 

6.仕上げに水で薄めたお酢をばちゃばちゃっとかける。

 

すると残った重曹はシュワシュワと泡になって溶けてゆきます。

 

7.最後に水ですすいでピッカピカ。あーすっきり!

 

こんな簡単な事、どうして誰も教えてくれないの??

 

おそるべし、じゅうそうちゃん。まさに魔法の粉!

 

理科の実験でもやってくれたら、

ヒップホップ教えるよりよっぽど生活の役に立つと思いますが。

 

これを絵本にしたら、もっと普及するかなぁ。

 

「重曹でお掃除」の科学

2012年6月8日金曜日

あさになったのでまどをあけますよ


朝起きて、カーテンを開ける瞬間が好きです。


降り注ぐ陽の光と、見上げる空。

目の前に広がる日常。


窓を開けると、ふわっと感じる新しい息吹き。

ああ、今日も生きてるんだな。

ありがとう、なんでもない日。


そんな気持ちも、時々失いそうになる時があります。


でも大丈夫。


繰り返される朝に、歓びを感じられる。

そんな素晴らしい絵本がありました。


荒井良二/作「あさになったのでまどをあけますよ」


もはや絵本を越えたアートです。

悔しいくらい、いい絵本。


その窓を開けた瞬間、

誰もが絵本の世界に引き込まれるでしょう。


読み終えた後、ぼくは思いました。


明日の朝が待ち遠しい。


2012年5月27日日曜日

平和のウクレレ

ぼくがウクレレを始めたきっかけは、

ジェイクシマブクロさんの演奏でした。

でも、ジェイクよりずっと前から活躍されている、

日系のウクレレの神様がいます。


オータサンです。

この度その貴重な演奏を聴けるときいて駆けつけました。



オータサンは桜の木でできたウクレレで、

日本の歌『さくら』を弾いてくださいました。

弾き方なのか楽器の個性なのか、まるで琴を聴いているかの様な、

素晴らしい音色にすっかり聴き惚れてしまいました。



でも実は、このウクレレは特別なウクレレだったんです。



ヘッドの部分には、戦時中原爆で被爆しながらも今も咲き続ける、

被爆桜の花びらが埋め込まれています。

それを作られたのは、ぼくの通うウクレレ教室の先生のご主人。

しいはらウクレレ工房さんです。


日本からハワイへの移民の間で育ったオータサン。

彼が日本の桜で作ったハワイの楽器ウクレレで、

日本の心の歌『さくら』を弾く。


これに凄いメッセージを感じずにはいられませんでした。


けれども当のご本人は、アメリカンジョークを連発し、

人懐っこい笑顔を振りまきながら、軽やかにプレイを楽しんでいました。

あんなおじいさんに、自分もなりたいものです。


最近よく耳にする国際人

でも、これって決して単一に欧米化するって事じゃない。


欧米の文化を受け入れつつ、日本人として自国の文化を伝えられる。

クリスマスも正月もやる日本人気質って、意外とグローバルなのかも。


争いごとを起さないためには、まずお互いの文化を知り、認め合えばいい。


これは国だけじゃなく、地域や町、他人や家族でも同じじゃないだろうか。


それを、たった一本のウクレレから教わりました。

素晴らしい演奏を、ありがとうございます。



しいはらウクレレ工房
http://www.shiihara.net/



2012年5月23日水曜日

かわいいカワウソ


かわうそって、絶滅したらしいですね。

でもぼく、近所の河原で、
カワウソらしきものを見かけたんです。

気になって調べているうちに、
すっかり魅了されてしまったわたし。


昔は日本にもいて、
川でウナギを捕ったりして
暮らしていたようです。

絶滅したのはこのニホンカワウソ。

水族館などにいるのは、
ユーラシアカワウソや、
コツメカワウソなど別の国のものです。

好物のウナギも減少しているし、
自然の移り変わりなんでしょう。

もう一度会って確かめたいのですが、
なかなか姿をみせてくれません。

そのうちにこの河原には、
環境整備のために工事が始まりました。

川がきれいになるのはありがたいですが、
これでもう二度と彼には会えないのかも。

工事もほどほどでいいんですよ。
キレイにしたって、汚すのも人間ですから。

人間だけ住んでたって、つまらない。

でもね、また別のどこかで暮らしていると
思うんですよ。

だからあえていいます。

「ここにカワウソはいません」


本当にニホンカワウソだったとしても、
そっとしておこうと思います。


2012年4月24日火曜日

『gumroad』で作品を売ろう

インターネットの普及で、
ボクらのような個人のクリエイターが
作品を発表できる場が広がりました。

youtubeでパフォーマンスを見せて
有名になる方もたくさん出てきています。

でも直接お金がもらえるシステムは少なかった。

そこに嬉しいシステムができました。
Gumroad』や『ameroad』というサービスです。

このサービスを利用すれば、
個人でも手軽に作品を商品として販売できます。

登録も簡単。
TwetterやFacebookのアカウントがあればOK。
カード決済の仲介をやってもらえます。

これで友達やフォロワーさんたちに
手軽に作品を提供できる。

大もうけはできなくても、
ジュースやランチぐらいは食べれそう。
売れた分、電子マネーで払えばいい。

金額を相手に決めてもらう『おひねり』系の
Grow!』というサービスもあります。

読み物なら『パブー』。
ぼくもこちらで作品を出しました。

無料だといっぱいダウンロードしてもらえるけど、
100円にしたとたん誰も買って頂けない。

難しいもんです。

お金をもらうことで、お互いの目がシビアになる。
プロ意識を持つなら、1円でもお金をもらった方がいい。

重要なのは、お金を払ってでも『欲しい』と
いってもらえるクオリティですね。

後は、いかに上手に自分をプレゼンできるか。
それと『好きだ、バカ』っていう感覚かな。

自分が好きでやってることを、
好きだといってもらえたら嬉しいよね。

2012年4月11日水曜日

しあわせのあおいくま

「あおいくま」を知っていますか?
それは、こんなクマさんです。

せらない
こらない
ばらない
さらない
けない

この頭文字をとって、あおいくま。
とっても素敵な人生訓ですね。

ぼくは特に、最後の負けないという所がいいと思います。
自分の信念を貫くような、内に秘めた強さを感じます。

そんな話を妻にすると、
「わたしも青いクマさんだわ」と言いました。



焦る、怒る、威張る、くさる、勝る。

そんなクマさんも、よのなかには大勢住んでおります。

まけるな、自分。。。


2012年3月26日月曜日

戦火の馬

『戦火の馬』という映画を観てきました。
原作はマイケルモーバーゴ。
監督はスティーブンスピルバーグ。

ストーリーは一見シンプルです。

農家の少年にかわいがられていたジョーイという馬が、
不幸にも戦争の道具としてかり出される。

そしていろいろな人の運命に引きずられながらも、
戦火の中をたくましく駆け抜けていく。
生きて少年の元へと帰るために。

戦争を扱ってはいますが、実際は群像劇になっていて、
それがジョーイによって
巧みにひとつの物語へとつなげられています。

見終わってすぐは、
なんとなく良い映画だなという感じでした。

けれど自分がどんな所に感動したのか考えるうちに、
なにかひとつの真理を得たような気持ちになりました。

なぜジョーイは厳しい戦場を生き残ったか。

そこにはジョーイの希望を失わない強い心と、
関わりあった人々の無償の愛があったからです。

自分の大切なモノを守るように、
目の前の傷ついた馬を救いたいという想い。

戦争に翻弄され、哀しくも亡くなっていく人が
たくさんいました。
時には欲に囚われてしまう者もいます。

けれど愛は決して死にません。
なぜなら、それは受け継がれてゆくものだから

ジョーイ自身が愛なんです。

互いの関わりの中で、人と人、敵と味方、
動物と人の心が通いあう瞬間が生まれる。

そんな物語がぼくは一番好きです。

『戦火の馬』、改めていい映画です。

映画『戦火の馬』公式サイト
http://disney-studio.jp/movies/warhorse/

原作本
マイケルモーバーゴ・著
戦火の馬 』

2012年3月23日金曜日

奇跡をおこそう

NHKの朝の連続ドラマ「カーネーション」。
毎回録画して、観るのを楽しみにしています。

今日もすごく胸に響くセリフがありました。

まずはあらすじです。
88歳になったファッションデザイナーが、
病院でファッションショーをやる事になりました。
そこで、末期がん患者をモデルにしようと、
話をした時のセリフです。

「年取るちゅうことは奇跡を見せる資格がつくっちゅうことや。
若い子が元気に走り回ってもびっくりする事ないけど、
100歳が走り回っとったら、こんだけで奇跡やろ?

ほんでな、あんたかてそうなんやで。
笑てみ?

末期がん患者が笑ってる。
みんな末期がんなんかになったら、
二度と笑われへん思ってる。
あんたが笑うだけでごっつ奇跡を人に見せられる」

もう年だからとか、病気だからとかいうのを
やめてみよう。

自分も生まれつきの心臓病で、
生後3ヶ月で死ぬと言われたそうです。

それが今では38歳のオッサンです。

友人の子供は、同じ心臓病ですぐに亡くなったと聞きました。
それを聞いた時も、自分が生きてる奇跡と、役割を強く感じました。

あとどんだけ生きれるかわかりません。
でも、それは誰にだって言える事。

いつ逝ってもいいといいながら、
笑って100歳まで生きてやろう。

そんで、100年残る絵本を描いたろ。

そんな奇跡を起こしてやりたいです。

2012年3月14日水曜日

ありがとうのしるし

東日本大震災から1年が経ちました。

みんなが追悼をしていたその日、
自ら命を絶った人がいました。

死にたいくらいの苦しみがあったんだろう。

でも、自分の苦しみばかりに目を向けてはいけないよ
あなたにできることが、きっとあるんだから。
まわりの人も、止められなかった哀しみでいっぱいだろう。
胸が痛みます。

被災者のために募金をしたり、悼む人もたくさんいたでしょう。

その優しい気持ちがあるのなら、目の前で苦しんでいる人や、
困っている人にも向けてあげてほしい。

現地にいくなら、その目の前の人。
いけないなら、今居る場所の目の前の人。

家族、おとなりさん、見ず知らずの人。

ひとりひとりが、目の前のひとりを救えたら、
どれほど素晴らしい、よのなかになるだろうか。

どうせ死ぬのなら、ありがとうと言われて逝きたい。

ぼくらが手を合わせるのは、
ありがとうのしるしなのだから。

合掌

2012年3月12日月曜日

みんなかぞく

情けない話ですが、また飼い犬同士がケンカをしてしまい、
仲裁に入って噛まれてしまいました。

今回は里子のジョイエは軽傷でしたが、
ぼくは爪がはがれて、手も縫うほど噛まれてしまいました。

それでもぼくは、噛んだエミリオを嫌いになれません。

普段は、とってもききわけの良い子なんです。
ハウスと言えば一番に入るし、
おすわり、フセ、マテもちゃんとできます。

ただ、独占欲と縄張り意識が強すぎるんでしょうね。
よくマーキングをするし、他者が近寄ると怒ります。

ぼくらでも、時々ありますよね。
なかよしの友達が、他の友達となかよくしてると、
嫌いになったり。

浮気された腹いせに、
パートナーや浮気相手を傷つけてしまったり。

ジョイエを他の里親に渡すとか、
エミリオをゲージに入れて置くとか、
それが簡単な解決法だと思います。

でも、ジョイエもぼくと居たいとしたら寂しいだろうし、
このままエミリオが他人と触れ合えないのもかなしい。

なにより、一度家族に迎えた以上、
最後まで愛情を注いでやりたい。

できればみんなでなかよく暮らしたい。
それが無理でも、傷つけるのはやめさせたい。

他人を愛するココロを持たせてあげたいんです。

愛とは、赦すことではないだろうか。
赦すとは、互いが相手をおもいやって行動すること。

ぼくは自分を噛んだエミリオを赦します。

エミリオはどうしたら、
ジョイエとなかよくしてくれるんだろう。

ただ、習い始めたばかりのウクレレを
当分弾けないのはイタいです。とほほ。

2012年2月20日月曜日

お金で買えないもの

お金で買えないものって、なんでしょうか。

たとえば、コンビニで1ドルを払っても、
なにも買えません。

いくらお金を持っていても、相手がその価値を
認めてくれなければ、ただの紙切れです。

そもそも、お金ではなにも買えないんです。
 欲しいのはモノやサービスなんですから。

便宜上、それをお金に換えているだけなんです。

お金は、それを作ってくれた人や提供してくれた人、
やってくれた人へのお礼(れい)。

だからお金をお札(おさつ)っていうんですね。

お金を払うのではなく、敬意を払うと思おう。

そうなれば、よのなかがもっと良くなるんじゃないかなぁ。

2012年1月29日日曜日

イシューからはじめよ

糸井重里さんと安宅和人さんの対談を読んで、
思い出した事があります。

学生時代に、お菓子の箱や包装紙を
デザインする授業がありました。

ぼくは帰宅してからも、夜中までアイデアを考えました。
けれど、何度アイデアスケッチを持っていっても
先生はOKをくれません。

そればかりか、「お前には向いていない
とまで言われました。
この時ばかりは、たまらず先生に怒鳴りました。

こっちだって、がんばってるんだ!

すると、フォローに入った先生がいいました。


がんばっても、ダメなものはダメなの

ちっともフォローになっていません。。。

けれど、今ではその真意がわかります。

努力は必要だが、目的ではない。

デザインの仕事は、
イシュー(問題)を解決することにあります。

そのためには、まず問題の本質はなにか
見極める必要があります。

そうすれば、するべき努力が見えてくる。

これはデザイナーだけの話ではなく、
よのなかのどんな問題に対しても同じようです。

ちなみにぼくは今、あの時向いていないと言われた、
パッケージデザインの仕事をしております。

そろそろ先生にも、OKをもらえるでしょうか。。。

2012年1月27日金曜日

メメント・モリ

子供の頃から、体調を崩し入退院を繰り返すたびに、
自分はあと何年生きられるだろうかと考える。

オペを受けるたびに、死を覚悟させられる。

それを悪いことだとは思わない。

明日死んでしまうかも知れないと思えば、
毎日を大切にしたくなるから。

けれど、そんな思いも、ついつい忘れがちになる。


死を想え。


それより、さらに大事なことがある。


自分がこの先何十年も生きると考え、
100年後の未来を想うこと。


それをスティーブジョブズが教えてくれた。



100年後、自分はどんな暮らしがしたいだろうか。



今日を生きるのではなく、
明日を見つめて生きよう。

2012年1月12日木曜日

蛙のイノベーション

蛙ってすごいんですよ。

蛙は両生類です。虫とも動物ともちょっと違います。

おたまじゃくしの時は、川の中で暮らします。
やがて手足が生えて蛙になり、陸で暮らしはじめます。

夏になり、雨がふれば歌って歓び、
寒い冬は土の中で、じっと春の訪れを待ちます。

蛙は性別までも変えてしまいます。

まわりがメスばかりだと、オスになるものが現れ、
新しい命を生み出してゆきます。

自然は移り変わります。変わるのが自然なんです。

自然の中で生きるには、自分を変えるか、
生きる場所を変えるかです。

蛙はそのすべてをやって生きています。

だからカエルっていうのかも知れませんね。

ぼくらはそこから学べることが、たくさんありそうです。

2012年1月8日日曜日

太ったイヌ

妻の実家にも、6ひきのわんこがいます。

お母さんはとっても愛情の深い人で、
イヌたちにごはんやおやつと、自由をたくさん与えています

そのおかげで、みんな穏やかに育っています。
愛が満たされていれば、イヌは普段ほとんど静かに眠っています。

彼らは優しいお母さんが大好きで、
いつもついて回っています。かわいいでしょ?

でも、彼らにもちょっと困った所があります。
お母さんの姿が見えなくなると、すごく不安になります。

それに運動をあまりさせていないので、丸々としています。

もっと散歩をさせるか、少しおやつを控えた方が良いでしょう。

イヌは、与えれば与えただけ食べます。
食べられる時に食べておくという、イヌの本能です。

食べることは、生きることですから。

でも、そのうちどんだけ食べても満足しなくなり、
太り過ぎると寿命を縮めます。

逆にいつでも食べられると思うと、
気の向いた時にしか食べなくなる子もいます。

だからこそ、オーナーのぼくたちが
コントロールしてあげなくてはいけません。

足るを知るとは、そうゆう事です。

イヌの行動は、人のココロの動きと同じです。

ココロの欲するままに動いていませんか?

ココロのオーナーであるあなたが、
上手にコントロールしてあげてください。

2012年1月6日金曜日

ひなぎくちゃん


「いいお肉を頂いたから、すき焼きにしよう」
と父から電話があったので、実家に帰りました。

それは淡いピンク色で、霜がたくさんはいっていて、
見るからにやわらかく、おいしそうなお肉です。

食品はこの頃、特に安心安全を重視してます。
この食材がなにを使っていて、どこで作られ、
どこを経由してきたかなどが、
きちんとたどれるようになっています。

これをトレーサビリティといいます。

松坂牛ですから、証明書までついていました。

ぼくが感心している間に、
妻がそれをじっくり眺めて、つぶやきました。

「このお肉、ひなぎくちゃんっていう名前だったんだって、、、」

おいおい、なんか一気に親しみを感じちゃうじゃないか。

「おもに国産と米産のわらを食べて育ったんだって」

そうか。もりもり食べて、すくすく育ったんだね。

ご丁寧に、手形ならぬ鼻型まで押してあります。

まさか!
性格はおだやかで明るい子だったとかまで書いてあるのか?!

さすがにそれは無いです。

ひなぎくちゃん、我が家に来てくれてありがとう。
おいしく食べさせていただきました。

合掌。

2012年1月4日水曜日

飼い犬に噛まれる


イヌの行動は、人のココロとよく似ています。

うちには6ひきのわんこがいます。
みんな大切なぼくの家族です。

この中のエミリオとレオンは、
天真爛漫なジョイエがきらいです。
特に理由はありません。ただ、キライなんです。

折り合いが悪いので、普段は別々の場所で暮らしています。
「知らぬが仏」とは良く言ったもので、
気づかなければトラブルになりません。

ところが先日、ぼくの不注意で3ひきが鉢合わせに。

エミリオとレオンがジョイエに吠え、
噛み付いて離そうとしません。
止めに入ったぼくも噛まれて、血だらけになりました。

あなたはエミリオとレオンが悪いと感じますか?

確かに悪い事をしたのは事実です。
でも、仲が悪いのを知っていたのですから、
合わせてしまったぼくが悪いんです。
噛まれて当然です。

エミリオとレオンには、反省させるため無視をします。

けして殴ってはいけません。
そうすれば、ふたりはジョイエをもっときらいになります。
あいつのせいだと感じるからです。

まずはジョイエの手当をして、詫びなければいけません。
ひどい目に遭わせてしまって、ごめんよ。

でももっと大事な事があります。

反省したら彼らを赦し、噛まれたこの手で抱きしめてやる

ぼくから見れば、彼らは愛情が足りていないか、
欲張っているんです。

ぼくがかまってやれる時間は限られています。
でも、ぼくは彼らを等しく愛している。

いつかきっと、その事に気づいてくれると信じています。

なにをしてもしなくても、きみは愛されているんだよ。

イヌを育てるのは、ココロを育てるのと同じ。
さて、あなたのココロはどうですか?

気にいらないものにすぐに吠えたり、
噛み付いたりしていませんか?

ジョイエは包帯ぐるぐる巻きでも、元気に飛びはねていますよ。

2012年1月3日火曜日

ウソを買う

笑う門には福来る。

今年も笑えるような話を書いていきたいと思いますので、
おつきあいのほど、よろしくお願いします。

新年の初詣に、近くの天満宮へでかけました。
すると、おみくじ売り場にこんなものが売っていました。

『うそ 800円』

うそ八百って、、、
おやじギャグでもあるまいし。

気になって巫女さんに訊いてみたんです。

すると、こどもの巫女さんはとまどった様子で、
神主さんをよんできました。

「これは、「うそ」を「ほんとう」に替えてくれるお守りで、
鷽(うそ)替え神事というものです。

鷽というほんとの鳥がいまして、祭神の菅原道真がその鳥を
とてもかわいがっていたそうです。

その鳥の像が入っていて、その鳥が災いを食べてくれるんです。
それを毎年替えにきて頂きますと、幸運に替わります」

つまり災い転じて福となすって事ですね、なるほど。

しっかり解説して頂いたので、買ってきましたよ、「うそ」。

さて、うそかまことか。

いずれにしろ、良い一年でありますように。