Everyday Birthday: 2011

2011年12月20日火曜日

ルリユールおじさん

いせひでこさんの絵本に、『ルリユールおじさん』というのがあります。
ルリユールとは、ヨーロッパの伝統工芸で、製本をおこなう技術。

絵本の中では、少女が大事にしていた植物図鑑が
こわれてしまって、町でであったおじさんが、
もう一度本に仕立ててゆく様子が描かれています。

ぼくの好きな絵本のひとつです。

近頃は、電子書籍の話題にとても感心があります。
まだまだ弊害が多くて普及には至っていませんが、
CDを買う時代から、ダウンロードに変わったように、
この流れは止められない気がします。

図書館では、すでに過去の本の電子化が進んでいます。
そうすれば、大量の蔵書も必要なくなりますし、痛みませんから。

では、紙の本は無くなってしまうのでしょうか。

ぼくは逆に、紙の本は今よりもっと貴重な物になると思っています。
部数も減って単価が高くなるので、読む以外の付加価値が求められる。

読者としては、内容が読めればそれで良い。
作家としても、作品を読んでもらえればそれで良い。

けれど本という形で残るのは、また違った歓びがあるものです。
もしかしたら、ルリユールという技術も、見直されるのかも知れませんね。

2011年12月16日金曜日

一本松の教え

咲き誇る花を見れば、土の下の根を思え
凍てついた冬を生きた、土の下の根を思え

缶コーヒーのCMで歌われていた
コーラスジャパンの『根の歌』の一節です。

震災直後の津波にのまれて、一本だけ残った
「奇跡の一本松」。
とうとうこの木も、根が腐って枯れてしまい
回復の見込みはなくなりました。

けれども、この木の残した松ぼっくりや、
枝からの接ぎ木で、苗が育ったそうです。

この松の樹齢は270年といいますから、
苗が育つにも同じ時間が必要になります。

木はなにも語りません。
ただ、だまってそこに立っている。

この松が残した希望とともに、
哀しみが癒え、歓びが芽生えてほしいと願います。

2011年11月22日火曜日

希望をはこぶ人

今日は11月22日、いい夫婦の日だそうです。

どんなに良い夫婦でも結婚をしている限り、
離婚する可能性は0ではありません。

もしも離婚を考えた時には、少しだけ考えてみてください。
愛を感じていないのは、方言の違いではないかと。

アンディ・アンドルーズの書かれた、『希望をはこぶ人』の中に、
こんな話があります。

愛情表現の『方言』には四つある。

1つめは、承認の言葉。
『愛しているよ』『きれいだね』と言う事で愛情を伝える人。
子犬に『いい子だ』とほめてやると、全身で喜びを表現するように。

2つめは、親切な行為。
相手のためになにかをすることで、『愛している』という気持ちを伝える人。
金魚は餌をくれて、水槽をきれいにしてくれれば充分。

3つめは、肉体的接触。
相手と触れ合う時に、最も愛されていると感じる人。
猫は撫でてもらえさえすればそれでいい。

4つめは、質の高い時間の共有。
ふたりきりで過ごす安らぎの時間を求めている人。
カナリアはさえずりながら、
『そばでじっと歌を聴いていて』と呼びかけている。

相手に幸せでいてもらうためには、その『方言』を学んで、
実践しなければならない。

今日はもう少しだけ、相手の『方言』に耳を傾けてはいかがでしょうか。


希望をはこぶ人公式サイト
http://diamond.jp/go/ct/kibou/







2011年11月16日水曜日

ノシリスというおもちゃ

ノシリスという知育玩具があります。
このほど、このおもちゃが国際的に優れたデザインに贈られる
「ifデザイン賞」を受賞しました。

これは、シリコンで出来た積み木なのですが、
シリコン素材の特性を巧みに使ったおもちゃになっています。

シリコンは元の形状を維持しながらも、曲げたり裏返したりできます。

そこでノシリスは、四角い形をくるりとひっくり返すと、
ちょうちょのような形に変わります。

他にも丸や三角、ハートの形がスペードやうさぎのような形に変化し、
それを組み合わせる事で、創造性豊かな形が生まれます。

また親の視点からすると、煮沸状毒ができたり、
積み木なのに崩れても音がしない。

発想の動機は、固定概念を変えることだそうです。

ついつい大人は過去の経験や、自分の価値観で固定概念を作りがち。

四角がちょうちょに変わるなんて言っても、創造つきません。

やってみたり、映像をみればわかりますが、
じゃあ、それを考えろと言われても簡単にはできない。

やはり小さい頃から、いろんな視点から物事をみたり、
考えたりする訓練が必要ですね。

自分の価値観を持つのは大切です。
けれどもそれに囚われない様に気をつけましょう。

ひょっとしたら、大人にこそ必要なおもちゃかも?

ちなみに「nocilis」をひっくり返すと…

動画はこちら



ICIデザイン研究所

2011年10月20日木曜日

人生を記録する

昨日なに食べたか、思い出せますか?

ボクはほんとに忘れっぽい性格で、いい事も悪い事もあまり思い出しません。
特に、イヤな事はさっさと忘れるクセがついています。

良く言えば、現在(いま)を生きている。

でも、友人などと思い出話をしていても、まったく覚えていない事が多い。
だからそうゆう話には、あまり華が咲きません。

それもちょっと寂しいですよね。

ライフログとは、自分の人生を記録していくというものです。

たとえば、毎日なにげなく食べている物。
出逢った人、いった場所、感じた事、読んだ本など。

ぼくは医者に勧められて、自分の体重を記録しています。
べ、別に太っているという訳ではないんですよ。

それらを記録しても意味がないと思うかもしれません。
でも、振り返った時に、自分だけの価値が生まれてきます。

過去の記録のようですが、現在(いま)を意識するようになります。
イヤな事も、書く事で気持ちの整理がつく場合もよくあります。

末期がんを煩った友人は、訪れた人や自然の移り変わりをブログに綴り、
過ぎ行く時を大切にしています。

その友人はこんな事をいっていました。
「お別れをゆうつもりはないけど、ありがとうは伝えたい」

至極、同感です。

今はツイッターや、ブログなどで自分の気持ちを綴る人も増えました。
これを読み返した時に、きっと新たな発見があるはずです。

デジタルの気軽さを利用して、自分の人生を記録してみませんか。

興味を持った方には、こちらの本もお薦めします。
この本は、evernoteというサービスを使った、ライフログのすすめです。

五藤隆介/著

Evernote

2011年10月17日月曜日

ジャズが好き?

とあるドッグカフェで、ふと「ジャズの森」というフライヤーに目が止まりました。
サブタイトルは「ジブリジャズ」。

ジブリジャズとは「となりのトトロ」などの、
ジブリ映画に使われていた楽曲をジャズにアレンジしたものの事。

公演日がちょうど自分の誕生日とあって、妻と一緒に出かけることにしました。

誕生日当日は、愛犬のジョイエがプレゼントを首にかけてやってくるという
嬉しいサプライズで迎えました。

会場に入ると、なぜか白塗りにした女性が不思議なパフォーマンスをしています。
どことなくアングラ劇団の雰囲気が漂っていました。

ひょっとして、怪しい世界に迷い込んだのか?
登場したヴォーカルは「とまどわないで」と語るが、かなり戸惑いましたよ。

けれども、ひとたび演奏が始まると、そんな思いは吹き飛んびました。

「もののけ姫」「となりのトトロ」「君をのせて」とったお馴染みのナンバーから、
「さんぽ」「ネコバス」など印象的なメロディーが、
見事にジャズのリズムに編曲されていて、とっても楽しかった。
アレンジもオリジナルのようです。

中でも最後に歌たわれた曲が、とても印象的でした。
それは千と千尋の神隠しの主題歌、「いつも何度でも」。

どんな悲しい事があっても、何度でも希望を持って生きてゆこうといった
メッセージが込められているとMCは語ります。
この曲を知ってはいたけれど、そんな風に聴いた事はありませんでした。

ぜひ、今一度この歌を聴いてみてください。
いまのボクらにとって、とても感慨深い歌だと思います。

いい音楽が聴けて良かったなあと帰ろうとすると、
妻がディナーの予約を入れてあると言って驚きました。

そして、ふたりの大好きなイタリアンレストランへ。

おいしい食事の中、妻がプレゼントをくれました。
なんと、妻が撮り貯めていたボクの写真集!
ジョイエからのプレゼントに続き、またまたサプライズです。

中を見ると、なにか食べている写真がやたらと多くて笑った。
オレはいつからグルメリポーターになったんだ?!

そして、お店の方にジョイエの名前は店名から頂きましたと伝えると、
思いのほか歓んでもらえた。

五感をフルに楽しませてもらった、嬉しいバースデーになりました。
妻に感謝!

ホタルギグ

ジャズボーカリスト

2011年10月11日火曜日

覆水盆に返らず

数ヶ月前にカタログギフトで、
佐賀牛の高級スライスロースをいただいた。

おいしいお肉はしゃぶしゃぶが良いけれど、
鍋の季節でもなかったし、
食べるのがもったいなかったので、
そのまま冷凍庫に入れ、ずっとねかせていた。

やがて季節が変わり、ようやく寒くなったし、
いよいよ食べようという事になった。

夕食の5時間前から自然解凍して、
鍋に水と昆布を入れてその時を待つ。

いざ、実食!

鍋も沸き上がり、じゃぶじゃぶとお肉を熱湯にくぐらす。

色がほんのりと赤味を残したところで、
ぱくりと口にほうばる。
すると、とろけるように柔らかなお肉の甘みが…


しない。

しかも、なんか硬い。

「これ、ホントにしゃぶしゃぶ用のお肉?」
と妻が冷ややかな視線を浴びせる。

やばい、このままではせっかくのごちそうが台無しになる。
そこで急所、割り下を作ってすき焼きに変更。

肉と野菜に火が通った所で、再び口に運んでみると、
肉は余計に硬くなっていた。。。

結局、高級肉はただの出汁になり、
残された野菜の山を、もくもくと食べるふたり。

もらった時に、さっさと食べれば良かったものを。

「覆水、盆に返らず」ならぬ、
「牛肉、口に入らず」である。

2011年9月20日火曜日

若育共食

野生の世界は弱肉強食だなんていいますが、
ホントにそうでしょうか。

確かに、強いものは有利です。
でも、弱きものも生き続けています。

もしも強いものが、すべてを食べ尽くしてしまったら、
結局自分の命も縮めてしまいます。

どちらも共存共栄しなければなりません。

強いものは競い、より強さを身につけます。
弱きものは力をあわせ、知恵を身につけます。

そのすべはまさに多様性に溢れています。
他のしないことをやり、
自分の特性を最大限に活かしてゆく。

それでも生きる目的はみな同じです。

食べ物を探し、若い世代を育て、
最後まで生き抜く。

それが生きるということ。

つまりよのなかは、若育共食(じゃくいくきょうしょく)
なんだと思います。

映画「ライフ」は、そんな生き物たちのリアルな生き様が、
とても愛おしく感じられる映画でした。

映画「ライフ」公式サイト

2011年8月23日火曜日

犬のおまわりさん

昨夜帰宅すると、車をぶつけられたと妻から連絡がありました。

近くの現場にかけつけると、軽い接触事故でひと安心。
警察を呼んで手続きも終わり、再び帰宅しました。

すると今度は駐車場に、迷い犬がウロウロしていたんです。

首輪の後があって、とっても人なつっこい柴犬。
飼い犬に間違いありません。

うちで保護して、再び警察に電話を。
やってきたおまわりさんに、飼い主が見つからなかったら
電話をくれるようお願いをしました。

やれやれとようやく夕飯が終わると、妻がいいました。
「あのわんちゃん、飼い主が見つかったか心配だから
警察に確認しよう」

見つかったと思っていればいいものを、
彼女はまた警察に電話を。
すると、三軒ほど回ったけれど違ったとの事。

妻は涙を浮かべ、うちで飼うと言い出しそうな雰囲気に…

しかし我が家には、すでに6匹の犬がいます。
しかも、ひとりは保護犬。

どうしたものかと悩んでいると、
それを察したおまわりさんが気づかってくれました。

「夜も遅いし、飼い主がまだ気づいてないかも知れない。
保健所に行ってもすぐには処分されないし、
里親も探してもらえます。
いい犬だから、きっと飼い主が見つかりますよ」

ほどなくして、再びおまわりさんから電話が。
「飼い主がわかったから、明日迎えにくるそうです」

ああ、よかったよかった。
きっとマイクロチップが入っていて、
身元がわかったんじゃないでしょうか。

でもこの電話も芝居かも知れないと、
どこまでも疑り深い妻なのでした…

他の三軒のわんちゃんも見つかるといいのですが。

2011年8月19日金曜日

苦しみのとなりに

知り合いの方が、「さっき孫が生まれた」とおっしゃいました。

とてもおめでたい話です。

その方は、次にこういいました。
「まあ、五体満足ならいいや」

ほんとにそうだと思います。

五体満足であることが、どれだけ幸せなことでしょう。

でも今の自分やお子さんに、五体満足ならいいやと思えますか?
五体満足でも、不満足になっていませんか。

僕は先天性心疾患なので、五体満足ではありません。
でも不自由はありますが、不幸ではないですよ。

幸や不幸は、誰にだってあるでしょう。

人は不満を欲っするものです。
他人と比べては、自分に無いものを欲しがります。
なぜなら、それが人を成長させるからです。

これが苦しみの元になります。

けれど、苦しみの隣によろこびがあります。


苦しんだことも、よかったと思えるようになる。


それが生きる歓びなのかも知れません。

2011年8月5日金曜日

この人にして、この病あり

7月は月の半分以上を病院で過ごしました。

原因は心房細動。
心臓には、心房と心室の4つの部屋があります。

通常はこの4つがリズミカルに収縮を繰り返し、
体に血液を送っています。

それがなにかのきっかけでリズムが狂ってしまい、
不整脈を起こします。

その場所が心房であれば、心房細動。
心室だと、血液が送れなくなり危険な状態になります。

それを治すには、電気ショックか薬を使います。

これまで何度か電気ショックで治していました。
それが慢性的になってしまったので、
薬で抑える治療をしています。

いっそ止まってくれた方が、楽な様な気もしますが、
神様はまだダメだとおっしゃっているようです。

いったい後何回入退院を繰り返すんでしょうかねぇ。
人の寿命とは、異なものです。

今回、心に念じた孔子の言葉があります。

「斯の人にして斯の疾あり」
(この人にして、この病あり)

どんなに徳のある人でも、病にかかる。
これは天命なのだという話です。

病に負けず、心は健やかでありたいものです。
そのためには、悔いのない日々を過ごすこと。

上手につきあっていくしかありませんね。

2011年7月15日金曜日

トイレの張り紙

ゴミを荒らすカラスって、困りますよね。
我が家もネットを被せていても、度々被害にあっています。

そこでついにポリバケツを購入。
これでもう安心だと、ほくそ笑んでいました。

ところが、新たな問題が発生しました。
ゴミ収集の際に、フタを開けっ放しにされるのです。

まあ、向こうも急いで作業してますから、
いちいち開け閉めするのも面倒なんでしょう。

でも、できる事なら閉めてもらいたい。
そこである作戦を考えました。

トイレの張り紙作戦です。

お店のトイレでこんな張り紙を見ませんか?
「いつもキレイにご利用ありがとうございます」
それを参考にして、こんな張り紙をしてみました。

「いつもありがとうございます。
バケツのフタを閉めてもらえると助かります」

さて、効果のほどは?




見事成功!ちゃんと閉めて頂けました!

ほんの一言なんですが、けっこうあなどれないものですね。
ゴミ収集の方、ほんとにありがとうございます。

2011年6月28日火曜日

らーめんちゃん

TBSの『情熱大陸』に、絵本作家の長谷川善史さん
出演されていました。

ほのぼのとした作風と同じような、
ユーモラスな人柄がにじみでていて、
とっても微笑ましく映っていました。

けれど、撮影時はちょうど震災が起こり、
心穏やかではいられなかった様子も映し出されていました。
ゆかりの深い石巻の小学校とも連絡がつかないまま。
原発の対応にも、いらだちを隠せない様子です。

「こんな時に、なにやってるんですかね、あのひとたちは…」

日本中の誰もが感じている怒りだと思います。

ようやく宮城の小学校と連絡が取れ、
さっそく向かう準備をします。
石巻では、津波で流され一冊だけ残った絵本にサインをもらい、
ぎゅっと抱きしめる少年に会います。

その少年の笑顔に、ぐっと心を打たれました。

長谷川さんは、みんなにプレゼントを用意してきました。
被災した子供たちのために絵本を描こう。
その熱い思いで生まれた、この世に一冊の絵本。

『らーめんちゃん』

ららら、らーめんちゃんは、
泣いてるこどもをみつけていいました。
「なんとかなるとー」

こどもたちは大ウケ。
そうやって、次々にこどもたちを元気にしていきます。
これからの日本を担うこどもたちへのメッセージ。
「こどもたち GO!」

「こんな時に絵本なんて、なんの役にも立てへん
着るもんや食べるもんがいるでしょう」

長谷川さんはそうおっしゃいましたが、
どうやら少し違ったようです。

絵本は、笑ったり、泣いたり、
おもいやったり、夢みたりするチカラを養うもの。
改めてそう感じます。

想いをさっと作品にできるのは、
やっぱりプロだなぁと感銘を受けました。
自分も勇気づける絵本を描こうとしていますが、
さっぱりできず。
ほんと情けなくなります。

あんまり意味とか考えないで、
自由に描くのが良いかもしれません。
ユーモアのセンス、ないんですよねぇボク。

はやく人に求められる絵本作家になろうと、
決意を新たにした夜でした。

2011年6月26日日曜日

プチ観音

海外旅行にいっている妻から、
めちゃくちゃ腹をたてて電話がかかってきました。

空港の手荷物検査で、
持っていたペットボトルを捨てる所がなかったので、
検査員に渡そうと思って、そのまま並んでいたそうです。

すると後ろのおじさんが、
迷惑そうに文句をいってきたので言い返したらしい。

お互いもう少し、ココロにゆとりが欲しいものです。

ボクも「それは腹がたったねぇ」と
どうして受け止めてやれなかったのか。

ちゃんと聞いてやれない自分も、
ココロが狭くていけませんね。

今日ボクが米を1袋だけ持ってレジに並んでいると、
前のおばちゃんが順番を譲ってくれました。

時々こうゆうココロの広い方にお会いしませんか?

ボクはそんな徳のある方を
『プチ観音』と呼びます。

こうしてボクの前に現れて、
悟りに導いてくれているのでしょう。

ありがたや、ありがたや。

2011年6月21日火曜日

クリアーする

Clear(クリアー)には、いろいろな意味があります。
明るい,晴れた,はっきりする,明らかにする,掃除する,飛び越える

嫌なことや、悲しいこと、苦しいことって、
なかなか忘れる事ができません。

いつまでもその事を思い出して、
またイヤな気分になってしまいます。

また、上手くいったことや、うれしかった時には、
もう一度その気分を味わってみたくなってしまいます。

ボクはとっても忘れっぽい性格で、
あんまり昔の事を覚えていません。
というか、思い出さない

そうやって、悲しい別れや、辛い痛みをクリアーしてきました。

いつまでも過去にとらわれていては、
今を生きていることになりませんから。

忘れたくても、忘れられない。
忘れたくない気持ちってたくさんあります。

それは忘れなくてもいい。

「これまでありがとう」
そういって、気持ちはクリアーにしましょう。

そうすると、きっと未来が明るくなります。

2011年6月6日月曜日

「ありがとう」「ごめんね」「愛してる」

ハワイで生まれた問題解決法に、「ホ・オポノポノ」という方法があるそうです。
思想はとても深いものがありそうですが、方法はいたってシンプル。

「ありがとう」「ごめんね」「許して」「愛してる」

このたった4つのフレーズを繰り返すだけ。

本当にそれだけで物事がうまくいくものかとおっしゃる方もいるでしょう。
でも、この簡単な言葉が意外と言えなかったりするものです。

肝心なのは、イヤな時やイラッと感じる出来事にも唱える事。

ボクは特に「ホ・オポノポノ」を学んだ訳でもないので、詳しくはわかりません。
ごめんなさい。

でも、この話を聞いてふと思った事があるので話します。
それはボクが心臓病の根治手術を受けたときの話です。

あの時は、1ヶ月くらいICU(集中治療室)で昏睡状態にいました。
本当はすぐにでも元気になるつもりだったのに。

それでも妻は毎日病院に通ってくれました。
なにもできないボクは、ただただこの言葉を繰り返していました。

「ありがとう」「ごめんね」「愛してる」

それしか言葉が見つからなかった。

元気になった今、思います。
ああ、あれでよかったんだと。

近頃はそんな気持ちもだいぶ忘れかけていましたので、
(まあ、夫婦もイロイロありますから)
改めてココロの中で唱えようと思います。

詳しく知りたい方はこちら  もどうぞ。

ホ・オポノポノ公式サイト 

2011年5月5日木曜日

たんぽぽと雑草

庭に雑草が生い茂ってきたので、草むしりをしていました。
雑草が生えることに、なにか意味はあるのでしょうか。

きっと意味なんて無いでしょう。

その脇に、一輪のたんぽぽが咲いていました。

では、たんぽぽが生えることに、意味はあるでしょうか。
いや、無いでしょうね。

雑草もたんぽぽも、生えていることに意味はない。
そもそも、意味などないのが自然なのではないか。

そしてぼくは雑草に手をやき、
たんぽぽをきれいだと感じました。

ぼくはたんぽぽに、価値を見出したのです。

草も、花も、人も、ただただ生きている。
そしてみんな、自然の一部なのです。

本来すべてのものの価値は等しい。
そこに意味や価値を見出すのは、まわりや自分自身です。

意味を見出すのに一番良い方法は、
誰かのためであること。

けれど意味にとらわれてはいけない。
無意味であるのが、自然なのだから。

2011年4月27日水曜日

未来の話

父親が新車を買ったので、ドライブに出かけました。

最新式の電気自動車で、インパネなんかもとっても未来的。

しばらく走っているとだんだんスピードが上がってゆきます。
すると急に車体が空を仰いで、ふわりと飛ぶではありませんか!

自慢げな父の横顔を見ながら、
うわーすげーとテンションを上げると同時に目が覚めました。

先日見た夢の話です。

空を飛ぶ車は、SFのお話にはよく登場しますが
なかなか実現しませんね。

宇宙に行くという話にも、なんだかとっても夢を感じます。
でも行った所で、うさぎや宇宙人には会えないようです。

むしろ月を眺めて「うさぎの仙人が住んでる」なんて言ってる方が、
よっぽど夢のある話のような気もします。

人はあらゆる事を、見たい知りたいという欲求にかられます。

けれども時には自分で考え、創造する時間も大切にしたい。

パソコンの基礎を築いたアランケイは言いました。

未来を予測する最良の方法は、自ら未来を創造する事だ。

まずはどんな未来にしたいか、真剣に考えてみよう。

2011年3月17日木曜日

いつも通り

今日も朝がきた。


あたたかいベットから抜け出す。


妻も起きて身支度をする。

一緒に朝ご飯を食べて、仕事に出かける。


お菓子の箱のデザインや、絵本のお話を考える。

いつかあの子に届くように。


ありがとう、普通の毎日。


元気な人は、元気でいればよい。


それが巡り巡って、誰かを元気にする。


全身に管を通され、

ただただベッドに横たわっていたあの日。


家族や友の笑顔を見れただけでうれしかった。

看護士や先生の言葉がありがたかった。


現実を受け入れるのも大事。

でも夢を描くのも大事。


そっと目を閉じて、新しい夢を創造しよう。


imagine all the people.


ある人は歌う。


能天気だと、怒る者もいるだろう。


けれど笑顔でいるのもチカラがいるのだ。


がんばっているあなたに感謝。

2011年3月14日月曜日

さあ、はじめよう

震災の前日に、ボクは東京ディズニーランドにいました。
翌日のニュースを観て、ホントに驚いた。
あわや大惨事。

無事に家に帰ってこられたからこそ、
なにかがしたいと強く思う。

11年前の東海豪雨では、ボクの住む町が冠水しました。

家の目の前は一晩で湖になり、
買ったばかりの自分の車も撃沈。

勤務先が持っている工場も水没し操業停止。
それはもうグチャグチャだった。

それでも社員総出で掃除をして、
数日後には稼働を始めました。

その時ホントに思ったよ。
自然の驚異もスゴいけど、
人間って強いなって

ひとりひとりはちっこいけれど、
みんなで集まって何かを築く。

そうやって、どの生き物よりも反映してきたんだ。

ひとり暮らししてた時には、空き巣に入られて
全財産を取られた事もある。

それでも、今は家まで建てる事ができた。
それはもちろん、家族やまわりの人たちの助けがあってこそ。

悲しい時は、泣いてもいい。
そしたら笑顔を取り戻そう。

災害にあってなくても、
病気や飢えで死にそうな人たちはたくさんいる。

ボクも持病のおかげで、いつも命と向き合っている。

元気な人は、今以上に自分の役割をちゃんとやろう
正しく生きよう。

テレビを観て、嘆いているばかりじゃダメだ。

日本中の人たちが、
そうゆう気持ちになっていることに感謝。

現場で戦ってくれている人たちに感謝。

2011年2月17日木曜日

答えを求めている君へ

デザインの仕事をしていると、

どのデザインが良いか決めかねる時があります。


デザインに正解はないとか、好みの問題だとか、理由は様々。


結局人気投票で決めてしまう時もあるし、

トップの一声という場合もあります。


でも、誰に何をどんな風に伝えたいのか、方向性が明確であれば、

その前提に限っては、「正しい選択」という答えが導き出せます。


他にもよのなかには、正解のない問題が山ほどあります。


むしろボクは、よのなかの問題に正解や答えのあるものなんて、

ほとんどないのではないかと感じています。


たとえば、1+1=2というのは答えでしょうか?

そこにあるのは、2になるという事実、あるいは概念です。


正義ってなんだろう。


どうして生まれてきたんだろう。


なんでダメなんだろう。


どうして君だったんだろう。


愛ってなんだろう。


答えのない問題と、向き合うのが大切。


いろんな人の意見を聞き、

いろんなモノの見方をして考えてみる。


今ある事実に対して、自分や相手はどう感じるのか


そこから自分なりの「正しい選択」をしていこう。

2011年2月5日土曜日

手をあげよう

会社の仕事で、みんなで壁新聞を作る

というのがありました。


壁新聞なんて、小学生でもあるまいし。


こうゆう場合、絵の描けるボクに

委ねられてしまう部分が多々あります。


それでも他のみんなが文字を書いたり、

色を塗ったりして、なんとか完成しました。


正直めんどくさいけど、

みんなでやればそれなりに楽しい。


これからの時代、どこにいるかよりも、

自分になにがしてあげられるか

とっても重要になってくる。


人より得意なことや、詳しいことがあれば、

どんどん手をあげよう。


誰にでもできることなら、

自分にもできると手をあげよう。


誰かのサポーターになって、

声をあげて応援しよう。


そうすれば世の中が、

きっと、もっと楽しくなる。


そんな訳で、ボクの絵本も

応援よろしくお願いしま~すw

2011年2月4日金曜日

世界の終わり

『世界の終わり』というアーティスト名のバンドがいます。

なんて不吉な名前をつけたんでしょう。


雰囲気は聖飢魔Ⅱに似てるけど、方向性はぜんぜん違う。


パンクロックでも歌いそうな名前ですが、

曲は意外にもポップス。


彼らの歌う歌詞も、ネガティブな印象の言葉が

たくさん使われています。


でも、その歌詞をのせるサウンドはとても明るい。


そこには、彼らなりのポリシーがありました。

ボーカルの深瀬彗さんは、インタビューでこう語りました。


「ネガティブとポジティブの相反するものをひとつにしたかった。

『平和』を訴えるには、『戦争』を語らなければならない


そんな深い事を考えているとは、

なかなかあなどれません。


ネガティブな考えの人に前向きな言葉をかけても、

余計に落ち込んでしまうことがあります。


ネガティブなことを明るく語るというのも、

ひとつの方法ですね。


彼らがどんな世界を創ってゆくのか、

ちょっと楽しみです。


世界の終わりオフィシャルサイト

http://sekainoowari.jp/


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http://gyao.yahoo.co.jp/p/00882/v00001/%3Cbr%20/%3E