Everyday Birthday: 5月 2012

2012年5月27日日曜日

平和のウクレレ

ぼくがウクレレを始めたきっかけは、

ジェイクシマブクロさんの演奏でした。

でも、ジェイクよりずっと前から活躍されている、

日系のウクレレの神様がいます。


オータサンです。

この度その貴重な演奏を聴けるときいて駆けつけました。



オータサンは桜の木でできたウクレレで、

日本の歌『さくら』を弾いてくださいました。

弾き方なのか楽器の個性なのか、まるで琴を聴いているかの様な、

素晴らしい音色にすっかり聴き惚れてしまいました。



でも実は、このウクレレは特別なウクレレだったんです。



ヘッドの部分には、戦時中原爆で被爆しながらも今も咲き続ける、

被爆桜の花びらが埋め込まれています。

それを作られたのは、ぼくの通うウクレレ教室の先生のご主人。

しいはらウクレレ工房さんです。


日本からハワイへの移民の間で育ったオータサン。

彼が日本の桜で作ったハワイの楽器ウクレレで、

日本の心の歌『さくら』を弾く。


これに凄いメッセージを感じずにはいられませんでした。


けれども当のご本人は、アメリカンジョークを連発し、

人懐っこい笑顔を振りまきながら、軽やかにプレイを楽しんでいました。

あんなおじいさんに、自分もなりたいものです。


最近よく耳にする国際人

でも、これって決して単一に欧米化するって事じゃない。


欧米の文化を受け入れつつ、日本人として自国の文化を伝えられる。

クリスマスも正月もやる日本人気質って、意外とグローバルなのかも。


争いごとを起さないためには、まずお互いの文化を知り、認め合えばいい。


これは国だけじゃなく、地域や町、他人や家族でも同じじゃないだろうか。


それを、たった一本のウクレレから教わりました。

素晴らしい演奏を、ありがとうございます。



しいはらウクレレ工房
http://www.shiihara.net/



2012年5月23日水曜日

かわいいカワウソ


かわうそって、絶滅したらしいですね。

でもぼく、近所の河原で、
カワウソらしきものを見かけたんです。

気になって調べているうちに、
すっかり魅了されてしまったわたし。


昔は日本にもいて、
川でウナギを捕ったりして
暮らしていたようです。

絶滅したのはこのニホンカワウソ。

水族館などにいるのは、
ユーラシアカワウソや、
コツメカワウソなど別の国のものです。

好物のウナギも減少しているし、
自然の移り変わりなんでしょう。

もう一度会って確かめたいのですが、
なかなか姿をみせてくれません。

そのうちにこの河原には、
環境整備のために工事が始まりました。

川がきれいになるのはありがたいですが、
これでもう二度と彼には会えないのかも。

工事もほどほどでいいんですよ。
キレイにしたって、汚すのも人間ですから。

人間だけ住んでたって、つまらない。

でもね、また別のどこかで暮らしていると
思うんですよ。

だからあえていいます。

「ここにカワウソはいません」


本当にニホンカワウソだったとしても、
そっとしておこうと思います。