Everyday Birthday: うつくしくいきる

2012年12月17日月曜日

うつくしくいきる

RONDOM KINDNES & SENSELESS ACT OF BEAUTY

英文をそのまま受け取ると、ちょっと難解です。
それを翻訳の谷川俊太郎さんはこのように訳されています。

「きままに やさしく いみなく うつくしくいきる」

こんなタイトルの絵本を見つけました。
作者はアンハーバート&マーガレット・パロマ・パヴェル。

やはり谷川さんは日本語の表現が素晴らしいですね。
それに当てられた絵がまたいい。
作画は小田まゆみさん。この方は71歳だそうです。

いったいどんな思いが込められているのか知りたくなって、
すぐにページを開きました。

一見すると昔の「鳥獣戯画」のようですが、
それでいてとても自由でのびやか。

見ているとまるで昔話のように感じるけれど、
描いているのは現代社会の問題。

その中で、生きとし生けるものたちの在り方を
子どもにもわかりやすい言葉で示唆しています。

いみなくうつくしくいきる。

たとえるなら、花のようにでしょうか。
けしてキレイな花でなくてもいいんです。

うつくしくいきるって、
なかなかできるもんじゃありませんよ。
でも、できないからといって
やらないのはもっとさびしい。

理不尽に踏みにじられる事もあるでしょう。

そんな時、意味を求めると苦しい。

あきらめろというのでないんです。
そこにやさしさを持てるかどうか。
それを許してなお、うつくしくいきる。

ぼくはこの言葉を、座右の銘にしようと決めました。

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