英文をそのまま受け取ると、ちょっと難解です。
それを翻訳の谷川俊太郎さんはこのように訳されています。
「きままに やさしく いみなく うつくしくいきる」
こんなタイトルの絵本を見つけました。
作者はアンハーバート&マーガレット・パロマ・パヴェル。
やはり谷川さんは日本語の表現が素晴らしいですね。
それに当てられた絵がまたいい。
作画は小田まゆみさん。この方は71歳だそうです。
いったいどんな思いが込められているのか知りたくなって、
すぐにページを開きました。
一見すると昔の「鳥獣戯画」のようですが、
それでいてとても自由でのびやか。
見ているとまるで昔話のように感じるけれど、
描いているのは現代社会の問題。
その中で、生きとし生けるものたちの在り方を
子どもにもわかりやすい言葉で示唆しています。
いみなくうつくしくいきる。
たとえるなら、花のようにでしょうか。
けしてキレイな花でなくてもいいんです。
けしてキレイな花でなくてもいいんです。
うつくしくいきるって、
なかなかできるもんじゃありませんよ。
でも、できないからといって
やらないのはもっとさびしい。
理不尽に踏みにじられる事もあるでしょう。
そんな時、意味を求めると苦しい。
あきらめろというのでないんです。
そこにやさしさを持てるかどうか。
それを許してなお、うつくしくいきる。
ぼくはこの言葉を、座右の銘にしようと決めました。
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