Everyday Birthday

2013年3月12日火曜日

不老長寿のキュイジーヌ

妻の誕生日のお祝いに、ランチを予約した。

どこへ行くか内緒にしていたのに、
あんまりしつこく訊くので今日は中華だとというと、
急に不機嫌になった。

内緒にした事が、余計な期待を持たせてしまったらしい。
つくづく自分はウソがヘタだ。

内緒にしていたのには理由があって、
彼女の家族もサプライズで呼んでおいたのだ。

早くきて助けてくれないかとやきもきしていると、
ようやくチャイムが鳴った。
あぜんとする妻の顔をみて、ほっと胸をなでおろす。

予約したお店は、郊外の静かな住宅街にあって、
探さないとわからないくらい。

出された料理は中華のイメージをさらりと裏切ってくれた。

空豆とホタルイカの蒸し物、初鰹のサラダ仕立て。
たけのことあおさのスープ仕立ての麺に、
メインは牡蠣と帆立のオイスター炒め。
デザートは、苺を飾った杏仁豆腐。

まさに中華風のキュイジーヌだ。
これなら妻も文句はあるまい。

無添加、無農薬、化学調味料不使用といったこだわり。
食材も旬を感じさせてくれるものばかり。

菊の花は、中国で不老長寿の花とされているらしい。
『菊花(ジェイファ)』という店の名前には、
そんなシェフの願いが込められている。

ちょっと量が少なく、もっと食べたいなと感じるが、
腹八分目に医者入らずという事なのかも知れない。

この日は久しぶりに暖かい陽気で、
一足早い春を、舌と肌で感じられた。

美味しいモノを食べ、みんなが息災で暮らせたなら
ボクはなによりも幸福だ。

ごちそうさまでした。

2013年2月6日水曜日

どうぶつしょうぎ


こどもたちにも、もっと将棋の面白さを知って欲しい。
そんな女流棋士の思いから生まれたゲーム「どうぶつしょうぎ」。

大人のわたしも、もっぱら携帯アプリで楽しんでいます。

ルールはとっても簡単。
駒は「ひよこ」「ぞう」「きりん」「ライオン」の4つ。
マスは12マスしかありません。

それぞれ動かせる方向が決まっていて、
「ライオン」が将棋の王にあたります。

相手の「ライオン」を取るか、
自分の「ライオン」を相手の陣地に入れた方が勝ちです。

実際にやってみると、これがなかなか難しい。
まず最初にどの駒を動かすのかで、
その後の展開が全然違ってきます。

しかも勝ちパターンや負けパターンが多彩なんです。

相手が強くなってくると、
どう指してくるかも考えないと勝てません。

自分の動きばかりに気を取られていると、
単純なミスで負けてしまいます。

全体的に見て判断することを鳥瞰といいますが、
単純なルールの中に、そういう判断力も求められます。

まさに将棋の醍醐味ですね。

早めに勝負がつく所も、ひまつぶしには最適です。
こどもと一緒に楽しめる、いいゲームです。

ちなみに、わたしは次の一手で負けがわかると、
さっさと降参して次のゲームをしたくなります。

良くいえば切り替えが早い。
悪くいえばあきらめが早い。
性格出ますね。。。

でも、コンピュータは必ず最後まで打ってくるんですよ。

最後まであきらめないという姿勢じゃないと、
勝負には勝てないのかも知れません。

この場合、負けて勝つというのは無いらしい。

どうぶつしょうぎ.net
http://dobutsushogi.net/

2012年12月26日水曜日

寿司屋はオーラの泉


今年のクリスマスはうちでやろうといっておきながら、
やっぱり食べにいこうと言い出した妻。

じゃあいつものイタリアンと訊くと、
そうゆうの食べ飽きたと贅沢をぬかす。
それならあえての和食にしようと
以前から気になってた、すし割烹を予約した。

こうゆう店は敷居が高そうで、怖々のれんをくぐると
お客は1組のカップルのみで、ほとんど貸し切り状態。

大将が、年末は混むけどこの時期はヒマなんだよと
笑いながら気さくに話しかけてくれて、
あっという間にその場に打ち解けてしまった。

おまかせで6千円くらいと注文をする。

すると大将はおもむろに白ワインを開けはじめた。
そして先付けはまるで和風のオードブル。
卵黄の西京漬なんて、杏のようにねっとりと甘い。

次に洋風のカルパッチョが出てきました。
すると今度は生ガキをグラタンに。

え、ここ寿司屋じゃなかった?

甘エビときゅうりの吸い口、さわらの西京焼、止め碗と続き、
いよいよ本業のにぎりの登場です。

玉からはじまり、帆立、甘エビはこぶ茶を降っていただく。

手元では、サバを押し寿司にしている。
しめサバかと思いきや、海苔で巻き寿司に。
脂の乗った肉厚のサバと、パリッとした海苔の磯の香り。
口の中でいつまでも海の余韻が漂う。

赤身でくちをさっぱりさせてから、ウニの登場にテンションが上がる。
ウニも軍艦ではなく、にぎりに。
大将いわく海苔が美味しすぎて(?)ウニを邪魔してしまうそうだ。

この辺りでけっこうおなかいっぱいなんだが、
好物の穴子を見せられ、ついついのどが鳴ってしまう。

そういえば、ほとんど醤油を使っていない事に気づく。

これでシメかと思いきや、最後は生ガキのにぎり。
大将、そいつはいけねえ。食わなきゃ罪でしょう。

デザートには、赤肉のメロンがまるごと果肉ゼリーになって出てきた。

まさに贅の極み!

大将はホストのように、楽しいお話を聞かせてくれます。

それが料理の話から、いつの間にか霊の話に。
店内にはウン十万円の水晶があって、邪気をはらっているそうだ。
お祓いには除霊と浄霊があって、浄霊のできる人は少ないとの事。

あげくに憑いているものが見えると言い出し、
トイレにもふたりいるなんて怖い事をおっしゃる。
なんでも、人に診てもらうと大将は4層のオーラが出ているらしい。
そのかっぷくといい、あんたは江原啓之か和製サンタクロース?

わたしはむしろ、この寿司にオーラを感じましたよ。

さて、肝心の勘定はというと、

白ワイン1ボトルつけて一人1万円。

あれ、6000円っていったのに~。

2012年12月17日月曜日

うつくしくいきる

RONDOM KINDNES & SENSELESS ACT OF BEAUTY

英文をそのまま受け取ると、ちょっと難解です。
それを翻訳の谷川俊太郎さんはこのように訳されています。

「きままに やさしく いみなく うつくしくいきる」

こんなタイトルの絵本を見つけました。
作者はアンハーバート&マーガレット・パロマ・パヴェル。

やはり谷川さんは日本語の表現が素晴らしいですね。
それに当てられた絵がまたいい。
作画は小田まゆみさん。この方は71歳だそうです。

いったいどんな思いが込められているのか知りたくなって、
すぐにページを開きました。

一見すると昔の「鳥獣戯画」のようですが、
それでいてとても自由でのびやか。

見ているとまるで昔話のように感じるけれど、
描いているのは現代社会の問題。

その中で、生きとし生けるものたちの在り方を
子どもにもわかりやすい言葉で示唆しています。

いみなくうつくしくいきる。

たとえるなら、花のようにでしょうか。
けしてキレイな花でなくてもいいんです。

うつくしくいきるって、
なかなかできるもんじゃありませんよ。
でも、できないからといって
やらないのはもっとさびしい。

理不尽に踏みにじられる事もあるでしょう。

そんな時、意味を求めると苦しい。

あきらめろというのでないんです。
そこにやさしさを持てるかどうか。
それを許してなお、うつくしくいきる。

ぼくはこの言葉を、座右の銘にしようと決めました。

2012年11月29日木曜日

ふたつの磁石


仲良しの磁石がいました。

      | |

どこへ行くにも、いつも一緒。

      

だけど、ある時ケンカをしてしまい

       

それ以来、反発ばかりするようになりました。

      \  /

そこへ、ぴかぴかと光る玉が現れました。

        ○

ふたりとも、その玉が大好きでした。

そして互いに同じ方を向いて、歩み始めたのです。

      ̄  ○
       ̄

するとだんだん寄り添って、解り合えるようになってきました。

       = ○

やがて、ふたりとも少しだけ丸くなりました。

       U   U

そして、玉を包み込むように、ぴったりとくっついたのです。

        ⊂○⊃

それからはずっと、離れる事はありませんでした。

        ⊂⊃