Everyday Birthday: 絵本にできること

2012年9月17日月曜日

絵本にできること

友人の紹介で、絵本作家の宮西達也先生の講演会に行ってきました。
『おまえうまそうだな』シリーズなどで、今日本一の売り上げの作家さんです。

とても気さくで面白い方で、講演会も笑いで溢れていました。

そして宮西達也先生は講演の中で、
震災の被災地のこどもたちの話をされました。

「絵本の読み聞かせをすると、みんなあははと笑ってくれた。
こんな楽しそうな顔をみるのは久しぶりだと言われた。

でも、読み聞かせを終えて片付けをしていると、
おかあさん、おかあさんに会いたいって泣きだすこどもや、
フラッシュバックで吐いてしまうこどもがいた。

そこにいるこどもたちの多くは、親をなくしている。
ぼくらは家が流される映像しか見ていないけど、
彼らは親が津波で流される姿や、人の亡骸をたくさん見ている。

その子たちの心のケアは、まだまだこれからです。
生きててよかったな、楽しいなと感じる時間をたくさん作って、
かなしみをすこしでも減らしてあげたい。

ぼくはこれからも被災地に行きます」

こんな話を聞くと、絵本にできることってたくさんあるなと感じます。
ぼくはそんなこどもたちに、生きていてくれてよかったといってあげたい。

自分も生きる歓びを感じられる絵本が描きたいと強く思いました。
病気と闘っているこどもたちの気持ちなら、自分もわかってあげられる。

自分に足りないものは、やっぱりユーモアですかね。
笑って心を和ませるのも大事ですから。

いつもたいくつな話ばかりですみません。
これからは、もう少し面白い話も書きますので、どうぞごひいきに。

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