咲き誇る花を見れば、土の下の根を思え
凍てついた冬を生きた、土の下の根を思え
缶コーヒーのCMで歌われていた
コーラスジャパンの『根の歌』の一節です。
震災直後の津波にのまれて、一本だけ残った
「奇跡の一本松」。
とうとうこの木も、根が腐って枯れてしまい
回復の見込みはなくなりました。
けれども、この木の残した松ぼっくりや、
枝からの接ぎ木で、苗が育ったそうです。
この松の樹齢は270年といいますから、
苗が育つにも同じ時間が必要になります。
木はなにも語りません。
ただ、だまってそこに立っている。
ただ、だまってそこに立っている。
この松が残した希望とともに、
哀しみが癒え、歓びが芽生えてほしいと願います。
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