Everyday Birthday

2016年2月20日土曜日

ありがとう

おかげさまで、心臓の手術も無事に終わり、
退院することができました。

約14時間という長いオペになりましたが、
その後の回復の早さに自分でも驚いています。

医師や病院の皆様、支えてくれた家族に、本当に感謝しています。

けれども入院の間に、哀しい別れもありました。

かわいがっていた愛犬のジョイエが、先に逝ってしまったのです。

ガンが見つかってから、約2ヶ月。
あっという間でしたが、治療を繰り返しながら
彼は最期までがんばりました。

退院したら、また一緒にお散歩しようと言っていたのに、
その願いは叶えられませんでした。

ちゃんとおくれなかったせいか、喪失感があまりありません。
家にいると、今でも部屋にいるような気がしてしまいます。
きっと姿は見えずとも、そばにいるのだと思います。

寂しいけれど、ぼくの心には感謝しかありません。
うちに来てくれて、歓びを与えてくれて、本当にありがとう。

手術後、意識がもうろうとしている時に、
目の前に蓮の花に乗った観音様が現れました。
そしてぼくの枕元に、お札を置いていったのです。

何度も生死をさまよってきましたが、こんな事は始めてでした。

ぼくは再び、命を与えられたようです。
辛い事も多いけど、その分感じる歓びもたくさんある。

与えれた時間を大切に生きていこう。

またジョイエに逢える日を愉しみにしながら。

2016年1月10日日曜日

おかげ参り

新年あけましておめでとうございます。

来週から心臓の手術のため入院することに決まっていて、
あまり晴れ晴れした気持ちになれません。

それでも、今年は申年。
病や心配事はサルといいます。

ここは落語の「猿後家」でも聞きながら、
笑って過ごしたいと思います。

2ヶ月ほど前から会社もお休みをいただいたので、
やりたい事をいろいろやっておこうと過ごしてきました。

その中で、お伊勢参りに行って、
手術の成功を祈りたいと思っていたのですが、
なかなか腰があがらず、結局行けずじまい。

けれども、本来お伊勢参りはおかげ参りと言って、
願いを叶えるのではなく
日頃の感謝をお伝えしにいくモノだそうです。

死ぬ前にしたい10のことより、
生きてしたい10のことを考えよう。

なんとか手術が成功して、おかげ参りに行けるよう
リハビリもがんばろうと思います。

みなさんにも、良きご猿(縁)が訪れますように。

2015年12月14日月曜日

わんこと、わたしと、いきること

どんなヒトにも、どんなイヌにも、
しっぽをちぎれるくらいに振り回し、
笑顔を振りまく、うちのわんこ。

名前はジョイエ。
イタリア語で『愉しみ』『歓び』といった意味があり、
その名の通りだとみんなに可愛がられている。

そもそもこの子は迷子犬。
ふらふらと歩いているのを保護されて、
私たち夫婦のもとにやってきた。

それ以降、この子と散歩をするたびに、
『自分は生きているのだな。うれしいな』と
彼はわたしに、生きている歓びを教えてくれた。

そんなジョイエに、まさかの出来事。



ガンになっちゃった。。。


血管腫瘍の可能性があり、再発の可能性も高いというのだ。

自分もこれから心臓の手術を受けるというのに、
なんてことだ。
また散歩に行けるよう、リハビリに励もうと思っているのに。
なんとか長生きしておくれよー。


自分の死を想うよりも辛い。

神様って、いけずだ。

いったいどうしたら、これを歓びに変えられるだろうか。
そうやって、またオレを試してんのか??
ありがたいこっちゃ。

とにかく今は、手術を乗り切るしかない。

絶対、一緒に生き抜こうね。
それからいっぱい、いっぱいお散歩行こう。


2015年11月12日木曜日

キャリーオーバー発生中!

余命1ヶ月と告げられたら、あなたはなにをしたいですか。

医者のいうことは、だいたい厳しめなのだと思う。
余命1年と言われて半年よりも、
3ヶ月と言われて1年持った方がうれしいじゃない。

希望は医師ではなく、自分の意志で発するもの。

僕自身、生まれつきの心臓病で、余命3ヶ月と告げられながら、
かれこれ40年以上生きている。
今でも医者に言われます。
「よく生きてこれたね」

ええ、おかげさまで。
「モテキ」はなかったけれど「キセキ」はあったようです。
もはや人生のキャリーオーバー発生中なのだ。

もしかしたら、あなたも発生してるのかもよ?

1ヶ月後また、何度目かの抽選日を迎える事になった
医者はまた、厳しめの事を言う。

今のうちにやりたいことをやろうと、あれこれ考えているのだが、
結局おだやかに暮らしていければ、それでいいのかもしれない。

むしろ、さらなるキャリーオーバーを願って、
その後の人生を考えている方が、楽しいじゃないか。

アノお笑い芸人も言っていた。
生きてるだけで、丸儲け。

来年の立川志の輔の独演会を愉しみに、手術にのぞもう。

2015年6月19日金曜日

励ましの言葉

人を励ます時に、どんな言葉をかけますか?
やっぱり「がんばれ」ですか?

でも、頑張りたくても頑張れない時もある。
頑張っても結果がでない時だってある。
あるいは、頑張りすぎて苦しんでいるのかも知れない。

「がんばれ」という言葉は、受け取り方によっては、
突き放したような印象を受けます。

時には「がんばったね」とか「ひとりでがんばらくてもいいんだよ」と
言ってあげた方が良い時もあります。

「がんばれ」に代わる言葉はないものかと思い続けていました。
そして、ようやくひとつ答えが見つかりました。

『天皇の料理番』というドラマの中の台詞。
日本一の料理人になるとのたまうふらちな弟に、
結核で病床についている兄が、彼を信じてかけた一言。

「励めよ」

物語の良さと、鈴木亮平さんの演技もあって、
ぐっと慈愛に満ちた言葉に聞こえたのです。

「励めよ」という言葉には、相手のがんばりを讃える様な印象があります。
そしてさらなる精進を願う、まさしく励ましの言葉です。


一生懸命やっている人には、こんな言葉をかけてあげたいと思います。